Top > FrameMaker Blog Index > アジャイル(的)な長文ドキュメント制作/従来のDTPからの脱却

アジャイル(的)な長文ドキュメント制作/従来のDTPからの脱却

アジャイル とは、ソフトウェア開発手法の一つで、 小さな機能を短い期間(一週間程度)で積み重ねるように開発する(反復開発)することで ソフトウェアを開発していく手法です。

従来型のDTP制作といえば、 ウォーターフォール的なスタイルで制作されていました。

  1. 目次構成案の作成
  2. 取材・ライティング
  3. ベース言語(日本語または英語)によるドキュメント制作(DTP)
  4. 多言語への展開
  5. 多媒体への展開(Web等)

このような制作手法は、途中で変更が発生しない限り効率的です。 しかし、現実は違います。

この手法は積み木を順に積んでドキュメントを制作するようなものです。 より下の積み木に該当する変更はそれより上に積んでいたすべての積み木に影響します。
さらに悪いことには、 顧客からはどの変更がどこにある積み木に該当するかわかりません。 (いずれにしても顧客がそのような立ち入った制作面に配慮することはありませんが。)

現実には、 顧客から随時、内容に関する変更・追加要求が発生します。 これはベース言語の制作中だけでなく(そうであればうれしいのですが)、 多言語に展開してからも発生することもあり、ベース言語への変更反映を すべての展開済み多言語へ反映する必要があり、非常に変更管理が大変です。

さらに悪いことに、従来型DTPでは(Web制作とは違い)内容と表現(レイアウト)が一体化しているため、 単に内容の変更を管理するだけでなく、それに付随して発生するレイアウト変更にも気を配る必要が生じます。

アイジャルな開発手法をマニュアル制作に応用する

Web開発者であったわたしがこのようなドキュメント制作現場に放り込まれたとき この問題に対処するには、 (さらにコストダウンと短納期に対処し競争に勝つには) アイジャルなソフトウェア開発手法をドキュメント制作にも取り入れるしかないと思いました。

まず内容と表現(レイアウト)を切り離します。 それから、アイジャルな制作手法・・・つまり、 制作のどの段階でも常に最終出力を生成できる状態にしておくことです。

Web制作ではそれができているのだから、紙やPDFを対象としたドキュメント制作でも達成できるはずです。 さらに、このドキュメント制作でもSGMLからはじまり今に至る内容と表現の切り離し技術があります。